遺言
遺言の意義
遺言は所謂「争族」を回避するために最も有効な手段の一つです。被相続人が遺言を遺さずに亡くなった場合、大変深刻な相続争いが生じることがしばしばあります。
遺言作成の注意点
遺言作成には、法律に関する専門知識が必要となる場合が多いため、しっかりとした遺言を作成するには弁護士等の法律の専門家に相談して作成することが望ましいといえます。一方で、被相続人の財産が多く、相続税が課税される可能性が高いと考えられる場合には、税務の側面での検討も必要となります。なぜならば、遺言を作成する場合、将来相続が発生したときには、遺言に従って遺産の分割をすることになりますが、その分割の仕方によっては相続税等の税金の負担が大きく異なってくる場合があるからです。特に配偶者も多くの財産を所有されている場合、例えば一次相続において配偶者控除をどの程度活用するのが最も良いのか、二次相続まで含めて考えるとどうなのか、あるいはどの不動産を誰が取得すれば優遇税制を活用できるのか等、検討すべき点は多々あります。従って、弁護士等の専門家に加えて税務の専門家である税理士も相談に加わって遺言を作成することが理想的と言えます。当事務所グループには弁護士、司法書士も在籍しているため、トータル的サービスの提供が可能です。